アロマケア

ヨーロッパ発祥の自然療法のひとつ

アロマセラピー(aromatherapy)は日本語で芳香療法と訳され、芳香植物から抽出した100%天然の精油(エッセンシャルオイル)を使って人の健康や美容に役立てる、ヨーロッパ発祥の自然療法のひとつです。

心身の調和を図ることを目的とたこの療法は、ここ数年、病院など医療の現場で有効な補助療法として注目され活用されています。

精油の香りは、アルコールやエステル、フェノールなど様々な芳香成分からできています。1つの精油には多くの成分(数十〜数百種類)が含まれていて、その成分のもつ薬効作用が心身の調子を整えるのです。

芳香植物の香りや薬効を利用する植物療法は、紀元前3000年頃からあったといわれています。

アロマケア
古代エジプトではミイラを作るときの防腐剤として香りを使っていたそうです。日本には、1980年代にイギリスのアロマセラピーの本が紹介されブームとなりました。1990年代になると、フランスやベルギーで発達したメディカルアロマセラピーに関心がもたれ、病院など医療の現場で使われるようになりました。

精油を体に取り入れる方法はいくつかあります。トリートメント(マッサージ)の場合は皮膚と鼻腔から体に取り入れられます。

メディカルアロマセラピー トリートメント

アロマケア 鼻腔から吸い込まれた芳香成分は、においを感じる嗅覚神経を経て脳の視床下部に伝達されます。香りの刺激を受けた脳は様々な物質の分泌を促し、気分をリラックスさせたり高揚させたりします。

また視床下部を刺激することで、内臓の働きを調整する自律神経系、ホルモンを分泌する内分泌系、体を感染から守る免疫系のバランスを保って体調を維持します。

皮膚から吸収された芳香成分は、皮下組織、毛細血管へと浸透し血液中に入ります。血液の流れに乗った芳香成分は体液やリンパ液に吸収され全身を駆け巡り、各臓器に達して薬効を発揮します。

全身を駆け巡り、各臓器に達して薬効を発揮します。 このようにアロマセラピーを「いい香りでリラックスできる」のレベルではなく、もっと医学的・科学的な目で捉えなおしたのがメディカルアロマセラピーです。

そして、クライアントの皮膚の状態、皮膚の下の組織の状態を自分の手で
感じながら行うトリートメント(マッサージ)はメディカルアロマセラピー
トリートメントといえます。